おつかれ、「新選組!」

生まれて初めて大河を見続けました。日本史の成績が激悪だった私は大河を見て歴史を好きになろうと何度もチャレンジし続けてきたけど、大体一回見て終わり。それが毎週日曜日が楽しみになり、関連本も探したりなんかして、いやーすげーや。
最終回はただひたすら悲しい結末に向かってみんながどうしようもない悲壮感にグラグラするのだけれど、ところどころに笑いを入れるのが最後まで三谷流だった。
土方がお兄さんに「何を言っている、よくやったじゃないか」と励まされ、ボロ泣きするところは、土方の中での新選組への想いが昇華したシーンだったと思う。迷い、悩み、何が正義だったのか自分でも分からなくなっていた組に対する結論が出せたというか。
近藤斬首のシーンは香取の表情にやられた。少し笑い、少し悲しい顔をし、そして完。いやホントよくやったよ。最後になるにつれ、どんどん威厳のある顔になっていた。
エンディングのダイジェスト。ここで私はボロ泣き。テーマ曲と共に京の町を誇らしげに闊歩する隊士達。ウワァァァァァン!!試衛館時代ののんびりした日々から一転、鴨やら池田屋やら山南さんやら。悲しいこともあったけど、いい青春を過せたね・・・、と思った。このドラマは青春群像がテーマと言っていた三谷さんの言葉がすごく実感できた。
ただの農民や浪士だった男達が志をひとつにし、集まり、共に乗り越えた、たった6年の濃すぎる日々。現代の薄い日々に対して三谷さんはハッパをかけたかったのだろう。濃い青春というものを、私はまだ手に入れてない。だからこのドラマにとても感動したんだと思う。
イイモン見せてもらいました。ありがとう。DVD買います。