「ラストデイズ」を観に行く。

伝説のバンド、ニルヴァーナカート・コバーンの最期を描いたというフレコミの方がデカくなっているこの映画。実際はカートをイメージはしているものの、全く架空の若いミュージシャンを描いている。プロモーションの仕方からして「うっそーん」って思った人、沢山いるだろな〜。
平日の昼間というのに、お客さんが大勢いてビックリ。いかにもロック好き、みたいな人ばっかでカートの影響力を改めて実感。
で、肝心の映画だけど、(・・・これから観に行く人はこの先読まないほうがよいかも)



まあ、雰囲気を楽しむだけなら良い映画かと(笑)。かなり消化不足。それは私がこの映画がカートの死とは完全にリンクしていないと分かっていながらも、少しでもリアルに想像したいと期待して見ていたからでもあると思うけど、エンディングでクレジットが流れ始めた時は「ポカーン」でしたわ。むしろカートとか知らないで見たほうが心に残る映画かも。ガス・ヴァン・サントの映像美を楽しむことが出来ただろう、その方が。
ユーモアのあるシーンとかもあったけど、客はシーンとしてんの(笑)。笑おうぜ、このシーンはよー、と思ったけど、それだけカートの死にシリアスな思い入れがある人が多かったのかも。笑っていいかどうか分からない、みたいな。
単純な感想をいえば、マイケル・ピットがカートに似すぎ。あと髪型とかカワイイな〜と。そうそう、映画の中で何度も音がゆがんだり重なったりといった効果を出していたのが印象的だった。観る前はもっとドラッグムービーみたいになるのかと思ってたけど、一回もやってる現場は出てこず。でも音の歪みでその状態を表しているのかと思った(ドラッグやると音がそう聴こえると聞いた事があるもので。経験はないですが)。

とある1人のミュージシャンの最期、というだけで見ると、救われる側面があるはずの音楽が、こんなにも暗く影を落とし、結局は足元をすくってしまう事もあるのか、と思った。そういう意味ではある種音楽もドラッギーな一面もあるのかもしれない。