酒を語る。

yah2006-04-04

「ケンカなんかやめてさ〜六本木で会おうよ〜♪」(by岡村靖幸



3〜4年前の事をふと思い出した。
当時仕事で六本木に通っていたとき。
六本木っていうと業界人が集うオサレor怪しい飲み屋ばっかだと思われがちだけど、結構老舗的なイイカンジの店もあるんですわ〜。


たまに通っていたお気に入りの店があった。交差点から程近いところにある日本酒メインの古い和風の飲み屋で、いつもサラリーマン層を中心ににぎわってた。小さい店なのですぐに満席になっていたけど。そこは日本酒の品揃えはもちろん、肴もすこぶる旨くて、さらにカウンター内のオジサン達が一癖ありそうな、いかにも「人生は酒と共にある」的な人ばっかで。そんな空間で飲むと、なんだか自分も「人生色々分かってきました」って言えるような気がして、かなり好きな店だったな〜。


で、当時同僚の女子と2人で飲みに行った時の事。若い女達(・・・えっと、当時ね、当時!・・・汗)の客は珍しい上に嬉しかったらしく、オヤジさんが「これ、サービスね♪」と終盤に日本酒をついでくれた。
その時「酔鯨」のビンを持っていたのが見えたので、酒に口をつけながら「あ、酔鯨・・・」とつぶやいたら、オヤジさんはビンを見られた事に気付いてなくて、私が利き酒できる女だと勘違いし、かなりの勢いで「わ、わかるのぉ〜?」みたいな喜びと感涙の混じった視線で振り返られたので、そのまま気取るのは申し訳なくて「い、いや・・・、そこにビンが見えてたので・・・」と弁明。オヤジさんはあからさまにショボーン(笑)。多分「若い奴(だから当時ね、当時!)でも酒の味がわかるのがいるんだ〜ちょっと深い話しちゃおうかな〜」ぐらいの気持ちになったんだと思うんだ。ごめんね、オヤジさん。


なんて事を思い出していたら、久々に行きたくなった、その店。オヤジさん、私も人生色々過ごしてきて、あの頃より酒の味が分かるようになったつもりです。歳も取りましたが・・・。酔鯨は今も大好きな酒です。近いうちに飲みに行きます!


私は基本的に2杯目以降のビール以外は大体なんでも飲めるクチですが、自分の酒ヒストリーをたどると基本は日本酒。これでアルコールの旨さに気付いた。銘柄だと「酔鯨」と「黒龍」。どっちもキリリと辛口で男らしい味です。あと日本酒にはなんとなく「ロマン」と「粋」がある。今でこそワインや焼酎(泡盛)も大好きですが、ここ一番のときはちゃんとしたうまい日本酒が飲みたくなる。


そういえばこのエピソードのもっと前、帰省の為新幹線に乗っていたら、隣のオジサマとなぜか酒談義に。私が日本酒好きと言ったら「日本酒の飲める女性は魅力的ですよ〜、いいね!」と大喜び。そのオジサマは単身赴任中らしく、1人でつまみ作りながら晩酌してるそうで「砂肝を牛乳で煮込むと臭みがとれて美味しいんだ」と教えてくれた。でも私、砂肝食べれないのデス・・・。それを言うのはオジサマの喜びぶりを考えると忍びなくて「へぇー、今度試してみますね」などと話を合わせてみたりして。なぜ日本酒を飲める女をオヤジ達は嬉しがるのか?



(以下業務連絡・・・というわけで、D姐さん、次のデカ長との飲みはそこにしましょう!)