琉球フェスティバル2006@日比谷野外音楽堂

出演者(出演順):
琉球ムドン楽団
大山百合香
U-DOU&PLATY
中孝介
神谷千尋
大島保克
パーシャクラブ
前川守賢
ディアマンテス
登川誠仁
司会:川満しぇんしぇ〜


私は沖縄病なのですが、以前から行ってみたかった、「琉フェス」に、とうとう行ってまいりました・・・!!
うちなーんちゅのNちゃんと共に。

しょっぱなから開場が30分遅れるウチナータイムぶり。誰も怒ってないのがこのフェスのいいところ。
そのスキに野音周りの屋台で食べ物を買い込む。オリオンビールはもちろん、ゴーヤ入りやきそば(パックのふたが閉まらないほどの超大盛りにしてくれた♪)やらなんやら沢山買い込み、いざ場内へ。


本日1番のお目当ては三線界のジミヘンと呼ばれている登川誠仁(誠ぐゎ〜)。すんごいキュートで粋なおじいちゃんなの。しかもテクニックも唄もかなり聴かせるお方。ソウルフラワーユニオンとの共作アルバムも出している。
で、2番目のお目当ては川満しぇんしぇ〜。見た目のインパクトが凄くて、1度生で見たかった(http://www.rocketbeam.com/c_kawa.htm)。


開場入りすると、すでに川満しぇんしぇ〜のMCが始まっていた。開場がおして、まだ入場者が沢山いるというのに・・・。このいい加減さ、テーゲー主義に思わず笑う。
しぇんしぇ〜は、期待を裏切らず、すごい面白かった!!観客いじりも最高。声援にいちいちこたえてあげてる懐の広さ。そのプロ意識。大好きになったよ。どうやら恒例らしい観客と一緒に「カンパーイ!」も楽しかった。


よかったのは大島保克。若手の印象があったけど、すっかり声が貫禄ついて、沖縄民謡界を背負っていける存在に見えた。
そしてノーマークだったのが前川守賢。沖縄では大御所らしい。Nちゃんが言うには「こっちでいうみのもんたみたいなもの?」とか。喋りも軽妙だけど、唄が普通にウマイの。ステージを動き回ってオリジナル曲を次々歌う守賢さん。カラオケでここまで魅せる人はいないだろ。素晴らしい沖縄のエンターテナー。


そしていよいよ大トリの誠ぐゎー。キャー。
開場からのスゴイ声援に「う・る・さ!」と一言(笑)。最初に色々話始めたのだけど止まない声援に「うるさくて何を話そうと思っていたのか忘れてしまった」とバリバリ沖縄弁で言う(Nちゃんに同時通訳してもらいました・笑)。そして傍らに用意された紙コップ(中身は泡盛?)を掲げて「乾杯」のポーズ&飲む。もう、カッコイイ〜。
そして、まるで話すように歌い始める誠ぐゎー。そのオーラも凄いけど、とにかく沁みる。どうしてだろう?彼は米軍で働いていたり、色々若い頃はヤンチャもしたらしい。70歳をとっくに超えていると思うけど、良い事も悪い事も沢山あったと思う。きっと彼の今までの人生とか深みが音に出るんだろうな〜。
しかしおしまくりのスケジュールだった為、3曲で終了。川満しぇんしぇーが出てきて「音を出せない時間帯に入ってしまったので」とグダグダのまま締め。なんだかそれも沖縄らしくて笑う。


あと、印象深かったのは、観客のマインド。うちなーんちゅの割合がかなり多かったと思われるが、その為かめっちゃにぎやか。踊る人もいれば座って聴く人もいれば、とにかくそれぞれが好きなように楽しんでいる。周りの目は気にしてない(笑)。マイペース。ステージに駆けよって出演者に話しかけるオバちゃんもいたし。それが笑って受け入れられてしまう雰囲気。あと、アウェイな出演者がいなかった。全ての出演者に暖かかった。
酔っ払い率もかなり高し(私も調子に乗って飲みまくってしまった・・・)。いいなあ、テーゲーなこの雰囲気。東京じゃないみたい。場内で買ったオリオンと泡盛、そしてラフテーも旨かった。


なにより、沖縄の音楽文化は素晴らしい。今回の出演者は民謡・歌謡曲・ロック・レゲエなど沢山のジャンルでのアプローチだったけど、全てに共通していたのは「沖縄人」であることの誇りとプライドを持っている、ということだ。そして、やるからには観客を楽しませ、のせてナンボ、ということを凄く大事にしている。エンターテイメントで1番大事な事をちゃんと徹底させているのだ。だからひとりよがりな音を鳴らす人は1人もいなかった。


ほんと大好きだ、沖縄が。
来月は石垣島にいってやる〜!