麗蘭ライブ@磔磔

ひさしぶりに磔磔での麗蘭ライブに参戦。何年ぶり?



行きの新幹線の中ですでにビールを1杯。祭り気分。

京都に到着し、ホテルにチェックイン。その後珍しく開場前の時間に現地に向かい、整理番号順に入場。

中に入ると懐かしさに興奮。そうそう、このカンジ。磔磔は酒蔵を改装したハコで木が多用されており、なんだかホンワカした雰囲気なのです。


さて、麗と蘭が登場。
実はしょっぱな近くのマナーの悪い女子グループに辟易していたのだが(周りの人を押しのけてステージ近くにグワーと突入するなっつーの。しかも演奏中にベラベラおしゃべりすんな!コラ!!あと一緒に歌う人。私はお前の歌を聴きにきたんじゃないんだよ。合唱していい時と悪い時の区別をつけろ。)ここまできてそんな奴らに気を取られている場合じゃないと、ステージに集中。
公平さん、衣装が香港マフィアみたいになってますよ・・・(笑)。


最初は2人で演奏、その後次々とメンバーを呼び込む演出。
「顔」あたりでグッと場内が引き締まり、盛り上がる。
「ハッスル」はやっぱカッコいいわ〜。


今回公平氏の手元ばかり見ていた私。こんなに至近距離で拝めたのは初めてかも。
ギターってさ、魔法だね・・・・・・(アホ)。
木造のハコのせいか、音が丸く響くの。んで、それがたまらなく気持ちいいの。外はとても寒いけど、このハコの中では音が暖かい。とても幸せな気持ちになる。


幸せな気分になったのは、ハコのせいだけではない。チャボさんの言葉によるところが大きいかも。
なんだろう、この人の力。いつも絶大な優しさが見える。社会への批判やネガティヴな話題を語っていても、そこには「今日はようこそ!あのさ〜、ちょっと聞いてくれよ」的なウエルカム感がヒシヒシと見える。私たちへの敵意は見えず、なんだか昔からの知り合いで、そこらの飲み屋で語っているといった具合。それが居心地良くて、ちょっと泣ける。いつもありがとう、チャボさん。


恒例の「時代は変わる」2006バージョンは、清志郎氏の病気の事から始まる(来年は復帰できそうだって!)。今年あった事件を並べるチャボさん。改めて、今年も色々あったなぁ。でも、毎日は同じ速度で流れて、もう2006年も暮れるんだなぁ。この曲を聴くたび、日々をもっと濃密に過ごしたいと思う。
譜面台の位置を直したとき、公平氏側のお客さんに向かって「顔が見えなくなってごめんね。でもどうせ公平ばっかり見てるんだろ!」と拗ねるチャボさん。アハハ。


今回のサプライズは、「雨上がりの夜空に」をやったこと。公平氏が「日本のロックのスタンダードナンバー!」と紹介する。チャボさんボーカルでもすんなり聴けるのは共作者の強みか。いや、清志郎氏と共に歩んだ歴史のせいか。


2人のギターをたっぷり堪能し、公平氏は相変わらずカッコイイ音を鳴らしまくりだし、磔磔来て良かった。ありがとう。ほんとうにありがとう。このまま終わらないで欲しいと思った至福の時間を過ごせた。



余韻を堪能したくて、地下鉄には乗らずに歩いてホテルまで帰る。


東本願寺、デケー。暗くて静かな夜空にデカイ門がドカーンと浮かび上がって、でも私の耳には「あこがれのSOUTHERN MAN」やら「MUSIC」がまだ響いてる。京都タワーが白く浮かんでいる。冷えた空気と白い息が、さっきまでの夢のような空間の記憶をキリリと際立たせる。多分、いま私は幸福だ。





ホテルに帰って1人打ち上げ。
酔いながら年賀状など書いてみる。書きながら、すべての出会いに感謝したくなった。ありがとう。


今年も暮れるんだな。