ROCKIN' ON JAPANに苦言を申す

年末のカウントダウンジャパンライブ、麗蘭の時は客少なかったらしいじゃねーか。そしてオナゴが多かったとも聞く。今のジャパンの読者層を如実に表してますな。
いつからでしょうか、ジャパンに刺激がなくなったのは。それこそ20年近く読んでいる自分としては、最近(といっても5年くらい前から)ほんとにつまんねーな、と思う。特に表紙。同じ年に同じアーティストを2回載せるとか、マジ?月刊ということは、1年に12回のチャンス。なのに同じ人を載せる余裕があるということは、その年に誇るべきアーティストや作品が12個より少ない、ということではないか。
もう1度ジャパンが日本のロック界に与える影響力を考え直してほしいですな。
昔は(〜などというと年寄りの戯言みたいだけど)セールスとか関係なく、ジャパンが「今聴くべきアーティスト」を表紙にしていた。そして、それに続く巻頭の熱いメッセージと斬新で衝撃的なビジュアルを見て「聴いてみるかな」と思ったものだ。それがキッカケでハマッたアーティスト数知れず。
もし、「このご時勢、セールスとかを考えないとやっていけない」というなら、後半にあるレコメンやニューカマーの、編集側の熱さが全く見えない何十ページにも及ぶやっつけコーナーを数ページでいいから削って、「本当にジャパンがオススメするアーティスト」をガッツリ掘り下げてみろ!(ちゃんと写真はカラーで)。そのアーティストが若かろうと年寄りだろうとかまわない。文章とビジュアルで衝撃を与えてみやがれ。
ロック(他の優れたジャンルも含まれるけどあえてここではロックと言わせてもらう)は10代、20代だけのものではない。日本のロックが定着しはじめた80〜90年代を過ごした30代以上の潜在的リスナーもいる。ロックを若者だけのものにしたら、目先の利益は確保できても確実に音楽業界は衰退し、やっていけなくなりますぜー(それは仕事で音楽業界に片足を突っ込んでいる自分がヒシヒシと感じている事でもあり・・・)。今は移り気な若者ばかりに媚びて作品をリリースし、セールスが落ちてきた途端バックアップを周りが放棄する構図がある。昔のジャパンはそんなアーティストもカバーする存在だった。
同じロッキンオン社が刊行しているBRIDGEにその役割を任すな。なぜなら、ジャパンが一番影響力のある雑誌であり、確実に音楽界を変えられる力を持っているから。頼むよマジで。