HEATWAVE「STRIKES BACK SERIES #2」

エピック時代の名曲を再録音し、リリースするシリーズ第二弾(通販とライブ会場でのみ販売・枚数限定)。
今回は・・・「明日のために靴を磨こう」「BRAND NEW DAY/WAY」「地平(2006ライブ録音)」の3曲。

アルバム「陽はまた昇る」に収録されていた「明日のために靴を磨こう」は、私にとってのキラーチューン。っていうかNO.1。まさかそれが今回のシリーズに選ばれるとは。ああ、生きててよかった。
で、プレイボタンをポチっとな。



・・・出だしでヤラレタ。

原曲のイメージとは若干変わって、全編スローでアコースティックな音。ヘッドフォンで聴くと、耳元で山口氏の歌声がささやく。
「心に雲がなびく日は
 流れをずっと見つめていたよ
 ズボンのポケットをひっくり返し
 それで空を飛んでみたんだよ」 
(※以下歌詞引用部分/Words By Hiroshi Yamaguchi)

この曲の素晴らしさは、歌詞の表現が激しく沁みるところだと思う。比喩の仕方も文学的で、崇高ささえ感じる。


「いつだって あついやつとつめたいやつの
 二個の蛇口を持ってたはずさ」
「いつだって白に始まり黒で終わる
 十二の絵の具を持ってたはずさ」
だから昨日までのダメな自分には手を振る。持ってるんだから出来るはずだろ。


日々反省と後悔を繰り返し、誰かの優しさや楽しさに少し救われ、でもまた最初から繰り返してしまう日々は一体いつになれば報われるのか。


この歌を初めて知ってから、一体何度助けられただろう。
そして今、また助けられた。泣けて泣けてしょうがない。

アンテナを下げて意識しないでいても、聴いた瞬間にズサーーっとそこに入ってくるのだ、山口氏の言葉とメロディーは。ああ、もう彼の唄をとっくに知ってしまった。一生ついて回るだろう、この唄は。