かもめ@赤坂ACTシアター
チェーホフの作品。
舞台は19世紀末のロシア。
作品の暗さを表すかのように、ステージ上は常に薄暗い照明。
ストーリーは1人の美しい女性をめぐっての若者と売れっ子小説家の三角関係・・・と言いたいところだけど、それどころか四角、いや、五角関係かな?
恋愛のワクワクやテンション上がる気持ちに対して、必ずどこか暗い側面がついてまわり、救われない。
ああー、暗い!厚い雲が覆っているロシアの風景をストーリに落とし込んだような、
なんともいえない気持ちになりながら、しかしだからこそどういう結末を迎えるのかハラハラ、ドキドキ。すっかり吸い込まれながら見てました。
で、結末がね〜・・・、結局・・・誰も幸せにならないの(泣)。
すんごい衝撃的で後味の悪い最後。
なんだか色々突きつけられたなぁ。
決して特殊な人々を描いた内容ではないからね。
自分達も経験しているであろう、人の気持ちのすれ違いだとか、エゴとか、自分がどれだけ頑張ってもどうにもならない事とか、なんかそういういたたまれなさとか消しゴムで消したい記憶とか、そういうネガティヴな要素をこれでもかと客観的に見せつけられた、という・・・。
そういう意味ではすんごい舞台だった。
照明を含めた演出が今回は物語にピタっとハマってて、よかったなぁ。
あと家具がアンティークですごくステキだった。暗転で一瞬にしてリビング風に家具を配置してたりしたけど、自分ちのインテリアの参考にしてみたり。色々な形の椅子とか、かわいかった。
アフターシアターは、ご一緒したD姐さんが教えてくれた、ステキな立ち飲み屋。
小さい町屋みたいな日本家屋を一軒丸ごとつかっていて、それはそれはもう素敵な空間でした。
しかも安いし。
住みたい!
:W200
和とシャンパン。
粋ですわ〜。
なんか今日はやたらインテリア関連に影響受ける日だったな・・・。