2009年ドラマ覚え書き

2008年の最終クールに毎週見ていたドラマは
風のガーデン
流星の絆
愛讐のロメラ
でございました。

風のガーデン」は「北の国から」好きの自分としては倉本聡脚本というだけでかなり萌えていたのだが、始まる直前の緒形拳の訃報もあり、非常に印象に残るドラマだった。
自分の死期を悟っていたのかどうか分からないけど、コワモテで鋭いイメージの彼では無く、そこにはすべてを受け入れているかのような、穏やかな笑顔の彼がいた。
ドラマの設定は彼にとっては皮肉なものであったかもしれない。それだけに、画面の中で見せる達観したような笑顔、それだけで泣けて泣けてしょうがなかったなぁ。
ドラマの内容自体も、ユーモアと人生の悲哀をうまく取り合わせていて、さすが倉本氏。
こういう深みのあるドラマ、最近ないよなあ。

ストーリーよりキャストの人選を優先とか、一つ当たったら似たような設定のドラマをって、視聴率とスポンサーを考えたら間違いではないと思うけど、それだけに偏りすぎてるとつまんないんだよなあ。視聴者もバカじゃないんだからさ。


流星の絆」は、原作が良かったこともあると思うけど、何より二宮の演技が良かった。普段は平熱というか、淡々としたスタンスでいるのだけど、感情をボロっと出す時のメリハリが良い。
今回も、クライマックスで三浦友和と屋上で対峙する場面で最初は落ち着いているのだけど、三浦につかみかかり「俺の親父は1人しかいないんだよ!」と叫ぶシーンはグッときたなぁ。
(同じシーンで錦戸と戸田も同じ感情を演じていたけど薄っぺらだったぜ。がんばってたけどね。)
拝啓、父上様」の時も、父親が誰なのかをはぐらかす母親に向かってキレるシーンが良かった。たいしたもんだ。


愛讐のロメラ」は、おなじみのドロドロ系昼ドラ。なぜこれを見てたかというと、うじきつよしが出ていたからだ!(結婚したい理想のお方。超タイプ。)ただそれだけダス。


番外編として・・・「イノセント・ラブ」も時々見ていた。なぜかって・・・成宮が男性に思いを寄せている役、というのを同僚に聞いてから俄然興味が・・・。だって、その設定を成宮にってヤバくね・・・?キャスティングした人は勇気あるな・・・と(自分だったら言い出せない)。
でもストーリーが厳しすぎて途中リタイア。ベタはいいけどベタを意識しすぎて色々無理があった。


2009年の1クールは
・「銭ゲバ」(そりゃ松ケンですから)
・「ありふれた奇跡」(山田太一好き)
・「神の雫」(モーニング毎週買ってる身としては気になる。しかし面白くなければ途中リタイアの可能性も。)
・「本日も晴れ。異常なし」(沖縄LOVERとしては気になる)
以上を毎週録画で設定。

石垣島に行って来た


親孝行旅行で石垣島に行って来た。
沖縄いいよ〜、と親に言ってたら、特に母親が行きたくなったらしく
1番の年長である70歳の父親は東北に行きたかったようだが母親に却下され、
行き先は石垣島に。父親可哀相。足腰立つうちに行きたいところに連れてってあげないと・・・(笑)。


しかし親と行く沖縄は、いつもの「ハア〜〜、癒されるぅ〜!」というものでもなく(笑)
大変だった!

年寄り2人というのはワガママでのぉ。
石垣牛が食べたいというので次の日にオススメの焼肉屋に連れてくも、
それほどはしゃいでねぇ!
・・・とか、
いつも母親は「らっきょは体にいいから食え」とうるさいくらいに言ってるのに、
島らっきょ頼んで勧めたら「食べない」とか言われたり
(未だになぜあれほど頑なに拒んだのか意味がわからないのだが・・・)。

あと年寄は人の話を聞いてない。
父親がタコライスを「タコは堅いから食べない」というので
タコが入っていないことを説明した2分後位に母親が
タコライスってタコ入ってるの?」と聞いてくるし。

そして夜が早い!
今回レンタカーの運転は全て私がやったので
泡盛LOVERとしてはホテルでの晩酌が唯一の楽しみだったのだけど、
寝てる両親が気になって飲めない!TVの音量も最小限!照明も消してるので手元狂う!


・・・と、結構散々ではあったのだけど、喜んでくれてたみたいだし、ま、いっか。
川平湾の海の色には感動したようで、2日目に行ったにも関わらず3日目の朝にもう一度見たいと父親が言い出したりして、まあ行きましたけども、そこまで印象に残る景色を見せてあげられたのならとりあえず親孝行は出来たかな。


来年は春あたりに東北に連れてってあげられたらいいなと思っとります。
写真一覧↓
http://f.hatena.ne.jp/yah/%e7%9f%b3%e5%9e%a3%e5%b3%b608/

デトロイト・メタル・シティ

原作は読んでいたので大体どういう流れかわかっていたが、
見事に原作のアホさを引き継いだ出来で大笑い。
クラウザーさんが携帯持って立っているだけで笑える。
むしろ「ちょっと感動シーン」とかいらないくらい(笑)。


しかし松ケンは演技うまくなったなぁ。
クラウザーさんと根岸を見事に演じ分けていてたいしたもんだ。
私の松ケンポイントである色気は微塵も感じさせない役だったけど、
いいよ、全然コレは。

んで、この映画は音楽の出来がかなり良い。
DMCとか根岸のクネクネソングはもちろん、
脇役のバンド達の曲もいい。
普通にバンドとしてデビューしてても売れるよ。
サントラだけじゃなく、アルバムも出したのはホント正解。
曲が良いせいで、クラウザーさんが歌ってるシーンはちょっとカッコよくさえ思えたもんね。


あと、細かいこだわりが面白い。
渋谷系をリアルタイムで体験した30代はクスクス笑えるシーンが満載。

東京湾大華火大会

D姐さんが区民優先枠で入場券をゲーーーーーット!!
いつもお誘いいただいてるのに日程が合わずお断りという事が続いていましたが、
今年は行けました!

昼過ぎにヤボ用を済ませ、渋谷の東急でお惣菜を買い込み、D姐さん宅へ。
そしたら沢山手料理作ってくれてた〜!
で、会場に行く前から家飲み開始。アレ?
いや、私が言い出したわけではないですよ。
D姐さんから「飲む?」的な。
あのね、常々思ってたんですけど、
かなり呑み助ですよね?姐さんは。
家飲みとか普段はあまりなさらないようですけど、
素質がかなりあると思うんですが(笑)。


軽くアルコール注入後、徒歩にて会場へ。
さすが東京、近づくにつれて大混雑。
そうよね、実家の県人口と同じくらいの人が集まるんですものね。
首都機能そろそろ分散しませんか?



行きがてら夕日を激写。


会場で場所を確保し、持参のクーラーバックからビールとつまみをセッティング。
飲みながら開始を待ち・・・キターーーー!




ケータイで花火撮るの難しいんですね。



しかし近い!目の前!VIP席ですよこれは!
こんな近くで花火見るの初めてかも。
しかも間を空けず次から次へと打ち上げるもんだから
目が離せなくて酒が飲めねえ!(笑)
ひたすら口あけて「ホエ〜、スゲ〜」と見ていたのでした。
しかし今の花火はすごいね。
スターマインは自分が子供の頃はフィナーレあたりでの取っておきだったのに、
今じゃ前菜みたいなもんですわ。
デカいしだれ柳とかが何発も同時に上がるなんて、なんという贅沢。
あっという間に時間は過ぎていったとさ。


さて、帰るか、と歩き始めるとスコール見たいな雨が。
花火の時に降らなくて良かったな〜、ほんと終わって5分位で降り出したんだもの。
運がいい!
予想外の雨に傘ナシで歩いたけど、夏なので寒くなかった。
なんこういうの久しぶりで、逆にワクワクする。
D姐さん宅にたどり着き、シャワーを浴びさせてもらい、
第3弾の飲みへ突入。
あー今日は沢山飲んだな〜。
いい気分で帰路へ。
D姐さん、おさそいありがとうございました。

クライマーズ・ハイ

早く仕事が終わったので、観にいってきました。
ネタバレありますのでご注意を。


御巣鷹日航機墜落事故を取材する地元新聞記者の戦いを描いた作品。
まず、劇中に事故の映像やドキュメント的な内容はほとんど出てこない。
本当の事故を題材にしているが、ストーリー自体はフィクションだったりする。
地元紙のプライドをかけて全国紙より先にスクープをとろうと記者達は奔走するのだが、
携帯電話が普及していない時代の事。現場での機材の不足が命とりだったりする。


そして、敵は自社にもいる。
編集部内での嫉妬や妬みからくる上司や同僚の横やり。意見の相違。販売部のメンツ。


すごく心に残る映画だった。
とにかく演出やカメラワークがうまいな〜、という印象。
自分がアカデミー賞の審査員だったらカメラマンに賞をあげたい!
ややもすると退屈になりがちな編集部内での討論の場面とかが臨場感にあふれるように撮っていて、全く飽きずに引き込まれた。


そして働いている人はぜひ見て欲しい。
過去の栄光を引きずり、守りに入る上司にタンカをきる部下達。
こんな風に言える職場はなかなかないだろ、と思う自分はぬるいなあ。
こうまで精神を削って戦うのは、自分がヒーローになるためだけではなく会社の名をあげることや読者への思いがあるからだったりして・・・なんかこういう熱い気持ちって忘れがちだったなあ。
さっきまで喧嘩してた上司と団結して販売部と戦ったりして。
その熱さがうらやましくも思えた。
それが出来るのは生きているからこそ。
沢山の死者を出した事故に関わっていくことで、自分達のがむしゃらな生があらわになっていくのは皮肉なことだけど、それだけに心に残る。


そして、乗客だった父親が家族にあてた遺書(あの有名な、本当にあった遺書)が発見され、読み上げられるシーンは泣けて泣けてしょうがなかった。


最後に主人公がヒーローにならないという結末も良い。
だからこそリアルで、胸に迫るんだよな。

この映画は映画館で見るのが1番良い。周りが暗く邪魔が入らない状況でスクリーンに集中した方が、編集部でのやりとりとかにハラハラ出来る。家で何かの合間にDVDで、とかだと魅力半減。
どうしても家で見るなら、夜、部屋を暗くしてあとは寝るだけ、みたいな状態にして見るべし。
ほんと素晴らしい映画。

かもめ@赤坂ACTシアター

主演は鹿賀丈史藤原竜也

チェーホフの作品。

舞台は19世紀末のロシア。

作品の暗さを表すかのように、ステージ上は常に薄暗い照明。
ストーリーは1人の美しい女性をめぐっての若者と売れっ子小説家の三角関係・・・と言いたいところだけど、それどころか四角、いや、五角関係かな?
恋愛のワクワクやテンション上がる気持ちに対して、必ずどこか暗い側面がついてまわり、救われない。
ああー、暗い!厚い雲が覆っているロシアの風景をストーリに落とし込んだような、
なんともいえない気持ちになりながら、しかしだからこそどういう結末を迎えるのかハラハラ、ドキドキ。すっかり吸い込まれながら見てました。


で、結末がね〜・・・、結局・・・誰も幸せにならないの(泣)。
すんごい衝撃的で後味の悪い最後。
なんだか色々突きつけられたなぁ。
決して特殊な人々を描いた内容ではないからね。
自分達も経験しているであろう、人の気持ちのすれ違いだとか、エゴとか、自分がどれだけ頑張ってもどうにもならない事とか、なんかそういういたたまれなさとか消しゴムで消したい記憶とか、そういうネガティヴな要素をこれでもかと客観的に見せつけられた、という・・・。
そういう意味ではすんごい舞台だった。


照明を含めた演出が今回は物語にピタっとハマってて、よかったなぁ。
あと家具がアンティークですごくステキだった。暗転で一瞬にしてリビング風に家具を配置してたりしたけど、自分ちのインテリアの参考にしてみたり。色々な形の椅子とか、かわいかった。


アフターシアターは、ご一緒したD姐さんが教えてくれた、ステキな立ち飲み屋。
小さい町屋みたいな日本家屋を一軒丸ごとつかっていて、それはそれはもう素敵な空間でした。
しかも安いし。
住みたい!
:W200
和とシャンパン。
粋ですわ〜。


なんか今日はやたらインテリア関連に影響受ける日だったな・・・。

中華街に行って来た

横浜中華街に行って来たのです。
じっくり回るのは始めてかも。
小さい街ですが、働いてる人は中国人がほとんどの様子。
ちょっとした看板や店のカンジが思っていたより中国ざんまい。
飲み食いして買い物するなら、わざわざ中国行かなくても事足りることが分かった。



突然こんな立派な廟があったりして。横浜中華街 関帝廟《関帝廟入口》


いやいや、お見事。
長〜い線香を5本買うと、5人の神様にお祈りできる。
コンパクトながら装飾はちゃんとしていて、係りの方(中国人)が親切にお祈りの方法とかいわれを教えてくれる。
面白い。


上海や台湾に行ったときは、お茶とか茶器とかお茶菓子とか紹興酒とか、「日本で買うより安いだろう」と思って買いあさってたのだけど、
こっちで買ってもほとんど変わらない物価だった。
やっぱ向こうではぼったくられてたのかな〜。結構値切ったりしてたんだけど。
ただし食事は向こうの方が断然安いけど。数人で行けば、1人あたり500円位であれこれ食べられた(比較的地元向けの店に限るけど)。


雑貨屋や中国茶の店をうろついた後、夕飯はこじんまりとした家庭的な四川料理屋で。
空芯菜の炒めものとか白い激辛麻婆豆腐とか、何食べてもウマ〜。紹興酒も美味しくいただきました。

これで中国茶が切れても安心して買い足しにこれるわ〜。オシャレで安い店見つけたし。::悟空::--横浜中華街で生まれて35年。中国茶・中国茶器専門店 - ::悟空::--since 1981 中国茶・中国茶器専門店


定期的に通うこと決定。